昔のおもちゃアルバム
竹馬の画像

竹馬

竹馬

本物の竹でできた竹馬って、最近あまり見かけなくなりましたね。今はステンレス製のものが多く販売されています。竹馬のような自然のものを材料にした遊び道具(おもちゃ)は温かみが感じられていいですよね。昔を思い出して、手作りの竹馬で子供と一緒に遊んでみませんか?竹馬の作り方や乗り方を見ていきたいと思います。

竹馬とは?

竹馬は昔からある遊び道具の一つで、道具の名前がそのまま遊びの名称にもなっています。
本来は1~2mの竹の棒に、長さ20~30cm、幅10cmくらいの足を乗せるための板が付いたものを2本使って遊びます。
サーカスでも4~5mもの長い竹馬よく使われます。ミニ竹馬を使ってサルに曲乗りさせる芸もありますよね。
今は竹馬を知らない子供たちも大勢いるかもしれません。彼らにとっては、あまり馴染みのない遊びでしょう。
30代から上の人たちには、とても懐かしい遊びだと思います。

竹馬誕生の歴史

竹馬は太古の昔から存在していて、長い歴史があるようです。


中国の逸話集「世説新語」には、笹竹を馬に見立ててまたがって遊ぶものだったと書かれています。

当時、子供達が馬に乗る大人に憧れて竹にまたがって走り回っていたことから生まれた遊びと考えられます。


一方、日本での歴史はというと、平安時代に子供たちが竹にまたがって遊んでいる様子を詠った和歌があります。


室町時代に入ると、長い2本の竹の幹に横木をくくりつけて、両足をのせて竹の上の部分をつかんで歩く遊びが流行りました。この遊びは現在の竹馬のスタイルに一番近いものではないでしょうか?


さらに江戸時代には、竹の幹の先に木製の馬頭、下のほうに車をつけた春駒と呼ばれるものが作られました。

今の竹馬は真竹(まちく)が材料になっています。真竹が育ち、その上、子供も竹細工を楽しんで色んな「おもちゃ」を作れるようになったのは江戸時代に入ってからのことです。

竹馬の作り方

今は、様々な「おもちゃ」があふれていますが、昔は自然の中からいい材料を見つけて、自分で工夫して楽しい「おもちゃ」を作り上げていったものです。もちろん、竹馬もその一つ。では、さっそく竹馬の作り方を紹介しましょう。

材料

  • ■2mくらいの竹:2本
  • ■抜き板:30cmを4枚・40cmを2枚
  • ■のこぎり
  • ■針金
  • ■キリ

作り方

  1. まず、足を置くための板を作ります。抜き板を適当な大きさに切ったら、足を置く高さのところにキリで穴を開けます。
  2. そこに釘を打って、40cmの板を30cmの板で挟み、斜めの「くの字」に入れましょう。
  3. 竹や抜き板が重なっているところを針金でしっかり留めます。同じものを、もう一つ作りましょう。
  4. 同じものをもう一つ作って、完成です。

※新しい竹は水分を多く含んでいて重いので、伐採してから1年くらい乾燥させたものを使うことをおすすめします。

竹馬の遊び方

竹馬の遊び方と言っても、まずは竹馬に乗れないことには遊べませんよね。最初から上手に乗れる人なんて、そうそういません。何度も練習してコツをつかむことが必要です。

ワンポイント・アドバイス

  • ◎ 安全な場所で乗りましょう。
  • ◎ お店で販売されているステンレス製ではなく、自然の竹製のものを使いましょう。
  • ◎ 裸足または靴下をはいて乗りましょう。
  • ◎ 初めのうちは低めの竹馬で練習しましょう。
  • ◎ 子供や初心者が練習する時は大人が向かい合って支えてあげましょう。
  • ◎ 下を見ず、前をみましょう。

乗り方

  1. 足を乗せる台よりも少し高い位置から乗りましょう。
  2. 竹をしっかり握り、つま先に力を入れて最初の一歩を踏み出します。この時、足の指で竹を挟むようにするといいですよ。
  3. 慌てずに、ゆっくり進んでみましょう。
  4. 慣れてきたら、方向転換をしてみましょう。ここまで出来たら、あとは練習あるのみですよ!

遊び方

ただ走って遊ぶほかにも、友達と時間や距離を競ったり、サッカーのようにボールを追いかけたり、片足で立ってみたり、縄跳びをつかったり…。

いろんな遊び方ができますよ。オリジナルの遊び方を探してみて下さいね。

カラー竹馬

カラー竹馬の足を下げる

昔「たんたん竹馬、カラー竹馬」と歌が流れる竹馬の宣伝をやっていました。この竹馬は金属でできていて、握り手の部分に色が付いたものでした。

「我が子も竹馬が乗れるように」と思ったのでしょう、親が青いカラー竹馬を買ってくれました。この竹馬は乗る部分の高さを変えられ、さらには自転車の補助輪のような、乗る部分のかかとに付ける、補助足もありました。

ですから、乗る部分を一番下まで下げて、補助足を付けると、竹馬に乗れなくてもすぐに竹馬気分が味わえました。

竹馬に乗れる方はご存じのとおり、竹馬に乗るためには、重心を前に倒してやらなければなりません。私は初めそれが分からず、竹馬は長い間物置に放置されていました。

あるときそれに気づいて竹馬に乗ることができて、カラー竹馬が復活しました。


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